レクタブル使用方法

排便回数:1回/日 便の状態:粘性 血便:1回/日

今日も若干の血便でした。便意切迫はほぼなく通常の便意により排便している状況です。

今日は私が使用しているレクタブルについて書いていきます。レクタブルは局所製剤であり、注腸フォームです。要するにお尻の穴からお薬を注入するわけですね。お尻から、という時点で使用している方々の中にも抵抗感を抱いている人もいるのではないでしょうか。というわけで私の個人的な使用感をつらつらと紹介していきたいと思います。

まずは私のいつもの使用方法から。

①ワセリン(Vaseline)をアプリケーター(お尻に挿し込むプラスチック製のチューブ)に塗る

②片足を便座(蓋をした状態)に乗せ、少しかがみながら少し股を開く

③痛みを感じない位置を探して挿し込む

④アプリケーターの抜き挿しはまっすぐゆっくりと

それでは詳細に見ていきましょう。

レクタブルとは

概要

潰瘍性大腸炎における活動期に使用するお薬です。EAファーマ株式会社の公式サイトにもイメージ図がありますが、あくまで活動期に使用することを想定しているようです。つまり寛解維持療法とは切り離して考えておくほうがいいでしょう。このあたりはかかりつけのお医者様の考え方にもよるかもしれません。

効能

粘膜の炎症を抑え、痛みや下痢、血便等の症状を改善することを目的としています。フォーム剤という泡状のお薬ですので、腸内に広がりやすく漏れにくい、また直腸からS状結腸あたりまで抗炎症効果が期待できます。

お薬の成分としては、ブデソニドというステロイド剤の一種となります。局所に作用したのち、肝臓ですぐに分解される特性があるため、全身への影響が比較的小さくて済むという特徴があります。

レクタブルの使用方法

取扱説明書(公式サイトより抜粋)

公式の取説を載せておきます。基本的にはこの方法が一番楽です。なお、使用を開始する前に15秒間本体を振り、中の液体がバシャバシャと音がするか確認してください。冬場などで室温が低い場合はわきの下や手のひらで温めてください。

また、できる限り排便を済ませてから使用したほうがお薬を長く腸内に滞在させることができます。

実際の使用感

私個人としては公式の使用方法をベースとして下記を意識して使用しています。

なお、あくまで参考程度ですし苦手な人はマネしないでほしいのですが、冬場は容器をズボンのポッケに入れて支度を済ませている間に温めています。

 ⇒十分に温まっていない場合、振った際ドロッとしたものがデゥルンデゥルンと動く感触があると思います、シャバシャバになるまで温めましょう

 ⇒十分に温まっていない場合(=薬液が混ざり切っていない場合)、噴射後15秒経過しても必要量放出できない(=アプリケーターを引き抜いた後も薬液が容器からちょろちょろと出続ける)場合があります。

①Vaselineオリジナルピュアスキンジェリーを使用

https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%AF%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3+80g&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=29YCAG2IEQF06&sprefix=%E3%83%AF%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3+80g%2Caps%2C227&ref=nb_sb_noss_1 

 ⇒そこまでべったり塗らなければ80gで約1年もちますよ

②取説と同様

③様式便座に片足を乗せつつ、少し股を開く

 ⇒股を開くことで肛門が若干開き、アプリケーターを入れやすくなります

④挿入する際は左右上下に傾けずまっすぐゆっくりと挿し込む

 ⇒斜めに差し込むと腸管を傷つけるおそれがあります

⑤~⑦取説と同様

お薬がきちんと注入されたか確認する方法としては、使用後のアプリケーター内に泡が充填されていることを目視で把握することが一番と思います。また、特に排便後の場合(直腸付近に便がほぼない場合)、噴射後に腸の中に空気が入ったような感触があると思いますので、それを頼りにするのもありです。

まとめ

今日はレクタブルの使用方法や実際の使用感について紹介してきました。まずはご自身のやりやすい、無理のない、痛みが生じない方法で試してみるのがいいと思います。初めてお薬を処方された際、看護師さんが、「(お薬が)入っているかどうかわからないと思うけど取説どおり使えば大体しっかり入っているわよ」とおっしゃっていました。お尻の外に漏れ出ていない限りしっかりお薬が使えているということと思いますので焦らずできる範囲で使用していきましょう。

なお、これまで紹介してきた内容はEAファーマ株式会社のレクタブル公式サイトからも確認できます。

レクタブル®2mg注腸フォーム14回 | 病気や治療の情報 | EAファーマ株式会社 患者さま・ご家族の皆さま
潰瘍性大腸炎で注腸フォーム剤を投与される予定の患者さま・ご家族の皆さまを対象に、本剤を適正にご使用いただくための情報を掲載しています。

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